はじめに
2025年7月末、人気の不動産小口化商品「みんなで大家さん」で、分配金の支払い遅延・未払いが発生しました。
投資家からは「突然の連絡で驚いた」「元本が戻るか不安」といった声が相次いでいます。
この記事では、投資初心者でもわかるように、
- みんなで大家さんとは何か
- 分配金遅延の原因
- 背景にある行政処分や仕組み
- 投資家が取るべき対応・リスク回避法
を、順を追って解説します。
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もし自分がこの商品に投資してしまっていたらと思うと……。
似たような問題に巻き込まれないためにも、何が起きたかしっかり学んでおきたいところです。
「みんなで大家さん」とは
「みんなで大家さん」は、不動産を細かく分けた不動産小口化商品のひとつです。
多くの場合、成田空港周辺などの土地開発案件に投資します。
- 運営会社:都市綜研インベストファンド
- 出資累計額:約2,000億円規模
- 宣伝では「年7%の利回り」など高配当をアピール
投資家は少額から参加でき、毎月または定期的に分配金を受け取れる仕組みです。
何が問題になっているのか?
分配金の支払い遅延
2025年7月末に予定されていた分配金が投資家に支払われず、遅延または未払いとなっています。
原因
- グループの合同会社からの賃料滞納
- キャッシュフローの悪化により分配金原資が不足
背景にある行政処分
実はこの商品、過去に不動産特定共同事業法違反で行政処分を受けています(大阪府・東京都)。
違反内容の例:
- 資産価値や収益性の変化について十分な説明がなかった
- 許可対象外の土地を販売
- 工事前の計画図で募集を行った
このような経緯からも、「情報開示の透明性」が問題視されていました。
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分配金が支払われない以前から、元々問題のあった商品だったんですね。
投資家への影響
- 元本割れの可能性
→ 出資金が全額戻らないリスク - 流動性の低さ
→ 解約に長期間かかる(1年以上経っても解約できない事例あり) - 信用不安
→ 新規募集停止、投資家の不信感拡大
今後のリスクを避けるための対応策
- 情報開示の確認
公式サイトやメールで最新情報を必ずチェック。 - 元本回収の可否を判断
解約条件や契約書の再確認。 - 投資先の分散
同一事業者・商品への集中投資を避ける。 - 高利回り広告に注意
年7%以上などの高利回り案件は、裏付けの説明が十分か要確認。 - 行政処分歴のある業者は要警戒
金融庁・都道府県の公表資料を参照。
まとめ
「みんなで大家さん」の分配金遅延問題は、単なる一時的なトラブルではなく、事業構造や情報開示の不透明さが背景にあります。
投資初心者は「高利回り」に惹かれる前に、元本の安全性・事業者の信頼性を確認することが大切です。
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信頼できる運営会社・商品であるか、購入前にしっかり確認する事が大切ですね!
細かい情報は読むのが大変でスルーしたくなりますが、大事な資産を守るためにも頑張って確認しましょう!
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