株主優待銘柄はいつ買うべき?長期投資家向けおすすめ購入タイミングを解説!

投資の始め方

はじめに

株主優待を貰ってホクホクしたいのですが、いつ株を買えばいいんでしょうか?

むえんちゃんはハムが食べたすぎて、株主優待でハムが貰える企業を調べていました。普通にハム買えばいいのに。
これまでのむえんちゃんは特にタイミングなど意識せずに株を買っていたので、今更ながらそんな事が気になりました。
でも、むえんちゃんと同じような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

という訳で、この記事では『長期投資を前提にした場合』の株主優待銘柄の“買い時”について、初心者にもわかりやすく解説していきたいと思います!

📌まとめ:ざっくり

権利付き最終日付近に買うと高いので、長期投資を見越しているなら「権利月の3〜6か月前」や「決算後」などの閑散期が狙い目です!

株主優待ってなに?

株主優待とは、企業が株主に対して自社の商品やサービス、割引券などをプレゼントしてくれる制度です。
たとえば、ダイドーグループHDなら飲食料品の詰め合わせすかいらーくHDなら食事(割引)券など、個人投資家に人気の優待制度がたくさんあります。

持っている株の数や、株を保有している期間に応じて、株主優待の内容が豪華になっていくものもあります。

いつ買えば株主優待が貰えるの?

優待を受け取るためには、それぞれの企業が定めた『権利確定日』に規定数の株を保有している必要があります
その権利確定日がある月を『権利月』と呼びます。

📌 例えば

  • ダイドーグループHD:1月20日と7月20日が権利確定日 → 権利月は「1月」「7月」
  • すかいらーくHD:6月末と12月末日が権利確定日 → 権利月は「6月」「12月」

権利確定日に株を保有するためには、『権利付最終日』までに買い付けを終え、その日の大引けまで保有している必要があります。ちょっとややこしいですね。
株を買ってから受け渡しまでの期間を考慮して、ちょっと早めに買っておく必要があるんですね。
権利付最終日は、権利確定日の2営業日前にあたります。

この『権利付最終日』『権利確定日』『権利月』はよく目にする事になるので、覚えておくといいと思います!

💡大引けとは

証券取引所での取引は、午前(前場)と午後(後場)に分かれており、後場の最後の取引を『大引け(おおびけ)』と呼びます。
ちなみに前場の最後の取引は『前引け(ぜんびけ)』と呼びます。むえんちゃんは「まえびけ」だとずっと勘違いしていました。

でもちょっと待って!『権利月』に買うのは割高かも?

株主優待が人気の銘柄は、権利月が近づくと株価が上がりやすい傾向があります。
なぜなら、多くの人が優待目当てで買うからです。

そのため、権利付最終日の直前に買うと割高で買うハメになるリスクが高いです。

しかも、権利確定日の翌営業日(『権利落ち日』と呼びます)には、配当や優待の価値が株価から差し引かれた形で下がることが多いのです。

🏷 株主優待株の時期別傾向(過去の統計から)

時期傾向
権利付最終日の1か月〜2週間前株価が上昇しやすい(優待目的の短期投資家が買い集めるため)
権利落ち日〜その1週間後株価が下がる傾向(優待や配当の権利を得た投資家が売却するため)
権利落ち後1〜3か月株価が落ち着く・または割安になることが多い
権利月の3〜6か月前(閑散期)出来高が減り、値動きが小さい
割安なことも多く、長期投資には向いている

📚 根拠となる統計データ・研究

① 日本証券経済研究所(JSRI)による分析(2011~2014年、4,107件対象)
  • 権利付き最終日の約3ヶ月前から株価にプラスの超過リターン(AR)が観測され始める。
  • 60営業日前に投資を始め、権利付き最終日の前日に売却するパターンで、累積超過リターン(CAR)が5%以上となる組み合わせが最多。
    これが、優待株における「優待プレミアム」の典型的な分析結果です。

→ 長期投資でも「権利月3か月前~前日まで持つ」戦略で、歴史的に正のリターンが出やすい傾向があります。

② Diamond ZAi(雑誌「ダイヤモンド・ザイ」)記事
  • 優待株の「権利付最終日までに買えば権利がもらえる」点を利用し、最後の数営業日の買い集中によって株価が上昇しやすい
  • そこを逆手にとって、短期・中期スイング目的で「権利付き最終日前に売却」する逆張り戦略が紹介されています

記事が古いため権利付最終日が3営業日前と記載されています。
2019年7月16日より導入された『T+2制度』により、権利付最終日は権利確定日の2営業日前になりました。

長期投資家向けのおすすめの購入タイミングは?

✅ ポイントは「人が見ていない時期に買う」こと!

以下のようなタイミングが、長期投資家にはおすすめです。

タイミング理由
権利月の3〜6か月前優待目的の買いが入っておらず、値動きが穏やか。割安に買える可能性あり。
決算発表後の株価調整時一時的に株価が下がることがあり、優良銘柄をお得に買えることがある。
市場全体が不調の時優待株も例外ではなく下がる。逆にチャンスになることも。

🔍 例:人気優待銘柄の買い時

銘柄権利月狙い目時期
ダイドーグループHD1月・7月10月・4月頃
すかいらーくHD6月・12月3月・9月頃
イオン2月・8月11月・5月頃

買ったら売らない!優待と配当を楽しもう

長期で保有していると、企業によっては『長期保有優遇制度』が適用される場合もあります。長く持った分だけ優待の内容が豪華になっていうイメージです。
また、優待だけでなく配当金ももらえるので、長期投資と相性バツグンです!

むえんちゃんもイオンの株をずっとキープしてます!

⚠️注意点!

株主優待は内容が改悪されたり、場合によっては廃止されたりします。
むえんちゃんが持っているオリックスも、購入当時は株主優待がありましたが廃止されました。

優待内容や配当は時と共に変化していくので、定期的に見直すようにしましょう。
あまりにも劣化していくようであれば、売ることも考えなければなりません。

📌まとめ

  • 株主優待をもらうには「権利付最終日」までの購入が必要
  • でもその時期は株価が割高になりがち
  • 長期投資なら「権利月の3〜6か月前」や「決算後」などの閑散期が狙い目!

タイミングを見て、焦らずコツコツと優待株を集めていきましょう!いきましょうね!

参考記事

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